
アメリカで離婚を決めたとき、最初に直面したのは、日本とはまったく違うアメリカの離婚手続きの壁でした。
DV、子ども、引っ越し、そしてカウンティのルール…。
ここでは、私が実際に経験した“アメリカで離婚を進めるときに最初にぶつかる現実”について書いています。
離婚は「結婚の倍のエネルギーを使う」と言われるけれど…
日本でも離婚は大変ですよね。
「離婚は結婚のときの倍以上のエネルギーを使う」とよく聞いてきましたが、当時の私は正直ピンときていませんでした。
そういうものなのかぁ…エネルギーを使うとは?と。
でも実際に離婚を進めてみて、その言葉の意味を痛いほど実感しました。
離婚に使うエネルギーは、本当に想像以上だった。あの時の私に伝えたいくらいです。
DV からの脱出と、最初の壁「どこに住むか」
私の場合、理由は DV でした。
とにかく「家を出ること」が最優先。まずは引っ越し先をどこにするかを考えるところから始まりました。
ほぼ毎日のメンタルアビューズで心がボロボロの中、州によって違う法律を確認しながら、少しずつ準備を進めていきました。
あの人(元旦那)に見つからないように、こそこそと外に出て電話をしたり、集めた情報や大事な書類を隠したり…。本当に胃が痛くなるような日々でした。
当時、まだ18歳以下の子どもが2人いたため、州をまたぐのはあまり良くないと聞き、妹のいる他州に逃げる選択肢も難しいと判断しました。
子どもを連れて逃げると、後から「誘拐だ」と言われる可能性もあるからです。
(DV サポート:
National Domestic Violence Hotline )
カウンティの壁:3か月住まないと離婚申請ができない
最終的に、引っ越し先は同じカリフォルニア州、そして同じカウンティ内に決めました。
理由はただ一つ。離婚の申請を早くしたかったから。
アメリカでは、離婚の手続きは「住んでいるカウンティ」が担当します。
そしてカリフォルニア州では、そのカウンティに3か月以上住んでいないと離婚の申請ができないという決まりがあります。
つまり、カウンティをまたいで引っ越してしまうと、新しい場所で3か月住むまで申請ができないんです。
私にとって、この“3か月の待ち時間”はとても長く感じました。
(参考:
California Courts – Residency Requirements )
離婚申請をしても、すぐには終わらない理由
しかも、離婚の申請をしても、すぐに手続きが終わるわけではありません。
裁判所の審査や、法律で定められた待期期間があるため、どうしても数か月はかかります。
州によって違いはありますが、カリフォルニアでは最低6か月。
この「6か月」という時間が、思った以上に長く感じることもあります。
(参考:
California Courts – Divorce )
私が優先したのは「最短で動ける選択肢」
そんな理由から、当時の私は、子どもを守ることも考え、とにかく「最短で動ける選択肢」を優先するしかありませんでした。
親権をどれくらい望むのか、資産をどうしたいのか…。
守りたいものは人それぞれです。
離婚を決めたら、まずは自分が何を重要視するのかを書き出してみること。
そして、先走らず、後で不利になるミスをしないよう、無料相談などを利用して法律の専門家からアドバイスをもらいながら進めることが大切だと思います。

